人は皆、永遠の命を得ようとする。しかし永遠の命が人にとって幸せなことなのだろうか。ただ時をさまようだけではないのか。
なぜ生きているのかって・・・・
それがわかれば!
創るものもなく生みだすものもなく
うつるつぎの世代にたくす遺産もなく
長いときをなぜこうして生きているのか
・・・すくなくともぼくは
ああすくなくてもぼくは・・・
これは、萩尾望都の少女漫画、『ポーの一族』の一節だ。この漫画は、パンパネラ(吸血鬼)を題材に、永遠の命を持った者の孤独、悲しみを描いた少女漫画である。吸血鬼というと、黒マントに身を包み、牙がキラリと光って・・・。なんて姿を想像しますが、この漫画では、普通の人間と同じ姿、特に主人公のパンパネラは少年(確か14歳だった)の姿をしています。しかしながら、吸血鬼は成長しないので、少年の姿のまま何百年も生きていかなければならない。そのため、人間の世界で、吸血鬼であることがばれないようにするためには、数年毎に、引っ越しを繰り返さなければならないのです。
先日、会社の同僚(女性)とお昼ご飯を食べたときに、何かの弾みで少女漫画の話題になった。私は昔から、少女漫画、特に萩尾望都が好きで、何度も読んでいたので、その話をすると、是非私も読みたいとのこと。そこで、自宅の書棚から『ポーの一族』を持ち出し、お貸しした。
面白かったとの感想とともに漫画が返却されたので、久しぶりに私も読み返してみました。やっぱり良いですよ。10年以上前の作品なんだけど、全然古くささが感じられない。その上、相場の世界に生きている我々にとっては、時間の流れが全然違う。たまにはこういう作品を読んで頭をリフレッシュしないと、激変のこの世の中で、根底に流れるものを見失ってしまいますよね。
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