12月7日

秋葉原

 久しぶりに、秋葉原に出向いた。愛用のモバイルギアの調子が今一つなので、修理をしようと思ったのだ。先日もエッセイで書いたかもしれないが、いくつかのキーの戻りが悪い。キーを押すと、押ささったままになっている。その結果、例えば
「1」
のキーをおすと
「111111111111111」
となってしまうのだ。

 JR秋葉原駅の改札口を出ると、人がごった返している。数十メートル歩くのに何人の人にぶつかったかわからない。パソコン不況とマスコミは騒いでいるが、一見したところでは、windows95発売の時と変わらないような賑わいだ。ただ、配るパンフレットの内容は多少変わってきているのだろうか。昔は、パソコン、それもデスクトップのパンフレットがほとんどだったが、最近は、バラエティに富んでいる。ノートパソコンや、モバイルグッズ、そして衛星放送のキャンペーンもやっていた。

 先日秋葉原に来たときは、駅でマイクロソフトのロゴの入ったウィンドウブレーカーを着た女性がパンフレットを配っていたが、今日は富士通。FMVのロゴの入ったジャンバーを着た女性が、秋葉原駅のところでパンフレットを配っていた。そして、みどりの窓口の横で、FMVやインタートップを置いてデモンストレーションをしている。

 NECがPC9800に固執している間に、富士通は独自路線をあきらめ、FMVというDOS/Vパソコンで、市場シェアを大きく引き上げた。パソコンが儲からなくても、グループ内のソフトやコンテンツで稼いでいくという戦略に転じたのだ。所詮パソコンは儲からない。パソコンで利益を稼ぐ事を考えずに、パソコンをばらまいて、その周辺で稼ごうと言う富士通の戦略に軍配が上がるだろうと、当時の私も考えていた。しかし、現在パソコンをばらまくことすら難しくなっている。昨年、FMVであれだけパソコン市場を凌駕したのは、安かったからだろう。その上、ソフトがほとんどインスツール済みで、買ったその日からインターネットが出来る!といのも"売り"であった。しかし、周辺機器の接続の際にトラブルが生じるし、サービスセンターに電話をかけてもなかなかつながらない。誰にでもパソコンが出来るというCMを信じてパソコンを買ってしまう人達にとって、パソコンは部屋の粗大ごみとなってしまった。これから、パソコンを買う人達は、二度目以降にパソコンを買う人達である。安いだけ、ソフトがインスツールされているからといった理由でパソコンを買うわけではない。値段と性能の見合い、そして自分がどういうことにパソコンを使うかと言うことを前提にパソコンを買う人達である。そういう人達に対する遡及力が今の富士通のパソコンには感じられない。ビブロに活路を見いだせるかどうか。見物である。

 おっと、話がそれてしまった。今日は、モバイルギアの修理のために秋葉原に来たのである。NECのサービスセンターに入り、保証書を差しだし、モバイルギアのキーボードの調子がおかしいことを、店頭の女性に告げた。すぐに修理できると思って、モバイルギアを鞄から取り出したところ、ここでは修理は出来ないとの回答。修理センターが別なところにあるからそこへ出向くように言われた。しかし、その修理センターは土日は休み。明日、仕事の帰りにでも、また寄ってみよう。

 当初目的は達せられなかったので、T-ZONEでレッツノートミニの増設メモリーを探すことにした。ノートパソコンのフロアで、3.3V、72ピンの32MB増設メモリーが欲しいと店の人に頼むと、「機種は?」と聞いてきた。「レッツノートミニですが・・。」と答えると、「あれは、24MBまでですよね。増設しても動くかどうか保証出来ないんですよね。」とのこと。げげげげ、先日聞いたときには、3.3V、72ピンの増設メモリーだったら、大丈夫だよって言っていたのに・・・。結局、レッツノートミニのメモリーは増設出来そうにないようだ。

 しょうがないので、他のフロアをウィンドウショッピング。サブノートパソコンを物色することにした。しかし、これだ!という機種がなかなかない。レッツノートミニの最新バージョンは、いまいちキーボードが小さい。キータッチの感触は良いのだが、キー間隔が狭すぎるのだ。ソニーのバイオもデザインはお洒落だが、キータッチが私の好みではない。ちょっと軽すぎるのだ。気に入ったのは、PSIONのミニパソコン。シリーズ3とシリーズ5が展示してあった。まだ日本語版は発売されていないようだ。しかし、キーボードも小さい割には使いやすそうだ。ザウルスを持っていなかったら、すぐに買ってしまっただろう。しかし、ここは我慢することにした。日本語版が出てきたら、また考えよう。

 それにしても私はウィンドウショッピングが苦手だ。思わず買ってしまいそうになる。こんなところでぶらぶらしていたら、何を買うか分かったものではない。やはり、直ぐに蒲田へ帰ろう。しかし、折角秋葉原に来たのに、何も買わないで帰るのも悔しい。そこで、道端の露天商から思わず、懐中時計を買ってしまった。




パチンコ

 蒲田に帰ってきたら、急にトイレに行きたくなった。そこで、パチンコ屋さんで用を足すことにした。そのまま帰るのもお店の人に悪いので、少しだけ、羽根もののパチンコをやることにした。パチンコなんて何年ぶりだろう。一時期、凝ったことがあったが、結局、台と時間帯で勝負が決まると分かってからは、興味がなくなってしまった。それ以来、ごくたまに、時間つぶしに羽根ものの台に座るくらいしか、パチンコとの付き合いはない。

 昔、営業をやっていたときに、パチンコ屋を経営している客がいた。その客に、何故パチンコ屋が儲かるか聞いたことがある。出玉100%以上と言う店はざらにある。出玉が100%以下であれば、パチンコ屋が儲かるのは直ぐに理解できるが、100%以上だと、どうして儲かるのか理解できなかったのだ。その客は仕入れ次第だと答えていた。パチンコの景品を売値の7割で仕入れることが出来れば、100%の出玉でも3割が儲けになる。5割で仕入れることが出来れば、120%の出玉でも100-120×0.5=40で4割の儲けになるということだ。換金する場合は、換金率が仕入れ率の変わりに、パチンコ屋の収益になる。パチンコ屋も規模の経済が通用する世界なのだ。仕入れの際には量が多いほど、有利に交渉を進めることが出来るだろうから。

 また、その客に、どうやったらパチンコで儲かるのかを聞いたこともある。そうすると、その客は「ばかやろー!ギャンブルは胴元が一番儲かるんだ。証券会社だって一緒だろう。」とのこと。株がギャンブルとは思わないが、競技者よりも胴元が儲かる構造は何処の世界でも一緒と言うことであろうか。ただし、胴元に競争がなければの話だが・・・。

 で、今日の戦績はと言うと、まぁまぁの結果。ビートルズの2枚組のCD(青版)とシャズナのCD、そして2個入りの乾電池4つを頂いてきました。


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