ウレパールローションの季節

 学生時代までは北海道の豪雪地帯、そして入社当初は秋田に住んでいたので肌が乾燥すると言うことがどういうことなのかよく分からなかった。両地域とも冬は雪が降るため湿度は低くない。暖房によって部屋が乾燥すると言われるが、大抵は加湿器(加湿器と言ってもストーブの上に洗面器のような物を置いて水を入れておくだけですけどね。)があるので、あまり問題は起きない。夏は湿度が低いが汗をかくので肌は乾燥しないのである。

 東京に転居してきたとき、冬になると妙に体中が痒くなった。最初は蚤でもいるのかなと、神経質なほど部屋を掃除してみたが、痒みは収まらない。垢でもたまっているのかなと朝シャワーを浴びるときに体中をごしごしと洗っても痒みは止まらない。どうしたら良いものかと、悩んでしまった。皮膚科の病院に行って、診てもらおうかとすら考えた。

 同僚にこのことを話したら、
同僚 「うんそれはね。体を洗うからまずいんだよ。体を洗うことで、脂分が無くなっちゃうから痒くなるんだよ。」(本当にこういう話し方をする同僚なのである・・・。)
とのことであった。
私  「でも、朝シャワーを浴びないと気持ちが悪いよ〜」
同僚 「じゃぁ、ウレパールローションでも使ってみたら。」

 と言うわけで、それ以来、私は冬になると、ウレパールローションが欠かせない。朝シャワーを浴びた後に、体中にこれを塗りつけるのである。これで、痒みは一日収まるのである。体中に塗りたくるので、すぐに一本が無くなる。毎年、2〜3本のウレパールローションが私の体に塗りたくられることになるのである。

 今年も体が痒くなる季節がやってきた。体が痒くなると、冬が来たと分かるのだ。普段よりも少し早かったような気がする。今年は雨が少なかったせいもあって、乾燥していたのだろう。

 季節を体で感じるというのは、非常に風流なはずなのだが・・・。


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