ブルータス おまえもか!

 数日前であるが、某繊維会社が金融子会社の財テク失敗により20億円の特別損失を計上したと報道された。このこと自体は、単なる経営の失敗である。確かに、事業会社が財テクをする必要があるのかという疑念は抱いてしまう。しかし、この繊維会社に個別の問題であり、このことが同社の経営に大きなインパクトを持つと思えば投資しなければよいだけの話である。

 ただ、今回の件が問題提起されるべきだと思うのは、金融子会社に対して同社が事実上の債務保証をしていたのにも関わらず、非連結会社との理由で有価証券報告書にその記述がなかったと言うことだ。

 つい先日にも某百貨店が子会社のゴルフ場開発に関して多額の特別損失を計上したが、この時にもディスクローズに対する姿勢が問題となった。

 こういうことが続くと、投資する際にも懐疑的になってしまう。株価がずるずる下げ、財務諸表を分析して割安だと判断しても、財務諸表に隠された部分で大きな損失が発生しているかもしれないと考えると、誰だって投資する気にはならなくなるだろう。

 "PBR"というエッセイにも書いたとおり、日本の株価構造を変革するためには会計制度の変革が必要である。確か、95年に時価会計の導入が計画されていたはずなのに、いつの間にか先延ばしされてしまった。まずはこの時価会計制度の導入を成功させることが絶対条件である。そして連結対象会社の条件を拡大することも必要だろう。現在は持ち株による条件と売上げや利益の額による重要性の原則から連結対象から外される会社が数多い。しかし、株は持っていなくても人事権を行使して親会社の影響力が非常に大きい会社は数多い。そういった会社に負債を移転すれば、有価証券報告書上は身綺麗になることが出来る。そういった形での株主を欺く行為は出来るだけ出来ないような法制度が必要なのではないか。また、保証債務に関しても、連結対象かどうかに関わらずディスクローズしなければならないようにしなければならない。

 そして最も大切なのは、株主を欺いたときの罰則規定である。日本の会社は何か問題があったときに、とにかくそれを隠そうとする。隠し通せなくても、自分が経営を担っているときにばれなければよいのである。そうではなく、株主にとって重要な情報をディスクローズしなかった場合の罰則規定をもっと強化すべきだろう。例えば、ディスクローズを1日延ばす度に1億円の罰金が徴収されると言うような・・。




銀座スプラッシュ

 昨日は、stationwagonさんshinobyさんのHP開設1周年ということで、銀座スプラッシュというカラオケボックスに集まって、飲んだのでした。お二人の他にも、洋さんや某投資顧問の運用部長さん(この方もHPをいずれ開設すると仰っていました。)、某マスコミ関係の方など凄いメンバーであった。話す内容も業界関係者のやばい話が多く、ちょっとここでは開示出来ません。悪しからず。

 銀座スプラッシュというのはカラオケボックスなのですが、その割には内装が綺麗。隣の部屋の歌声もそれほど気にならないので、歌わなくても、とっても居心地の良い空間なのです。今回のようにここだけの話が爆発するようなときに、他の人に話が聞き耳を立てるとすぐに聞こえるような所、例えば居酒屋などでは、いまいち盛り上がらない。そういう意味でカラオケボックスというのは、数少ない、個室が提供されるプレイスポットなのである。銀座で、ここ以外に10人程度の個室を用意しようとすると結構な金額がかかりますからねぇ。

 個室ばかりの居酒屋チェーン店があれば結構繁盛すると思うのですがね。どっかの外食関係の経営者の方、検討していただけないですかね。

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