マップソフト

 昨日、た〜ちさんから「飲みに行こう!」とのTELが入り、それではと、αランド(パソコン屋さん)で待ち合わせることにしました。ブラーっとソフトの所を色々見ていたのですが、仕事に役立ちそうなソフトが目に入ったのです。単なるマップソフトですが、対象地域を東京に絞っているので、他のマップソフトに比べて安いのです。ゼンリンの地図ソフトとかは10,000円以上するのですが、私が見つけたソフトは定価で5,800円、販売価格は4,000円強となっていました。普段、会社に取材に行くときに、場所が分からず苦労することが多いので、これは使えるかなと思ったのです。会社にも地図がありますが、見たいところが拡大されているとは限らない。また、目的地がちょうどページとページの繋ぎ目に位置していて見づらいこともある。ソフトだったら、そんなこともないだろうし、使えるぞと思い、早速購入したのです。

 本日、このソフトをインスツールして使ってみたのですが、・・・・。安物買いの銭失いとはこのことですね。全く私の目的には使えないソフトだったのです。何故なら、住所による検索が出来ない。地図をクリックすることで見たいところをどんどん拡大していくことが出来るのですが、地図に住所が記録されていないのです。つまり、地図を見ても、どの部分が目的の場所かが分からない。これでは、仕事には使えません。地図に書き込んだり、地図データを画像として取り出す事は出来るので、飲み会の案内状を作るなど、既に場所を知っているような場合に使えるくらいですね。

 αランドで待ち合わせなかったら、こんな無駄遣いをしなくても済んだのにぃ・・・。(T_T)。




2,000年問題

 た〜ちさんと飲んだときの話題は、2,000年問題について。た〜ちさんはシステム開発の大手企業に勤めているのでこの辺の話は詳しいのです。このページを読んでいる方には「2,000年問題って何?」と言う方はいらっしゃらないと思います。でも、一応解説しておきましょう。一昔前のコンピューターソフトでは、メモリーの制限などから、少しでも容量を少なくするため、年号は二桁で表示していたんです。1997年は97、1998年は98というようにです。しかし、2,000年には00となるので、1,900年と混同してしまうなど、コンピューターソフトの誤動作があっちこっちで起きるのではないか言われているのです。今現在、各ソフト会社、そしてコンピューターを使っている各業界は、必死になって、これらのソフトを2,000年になっても誤動作しないよう、プログラムのチェック、書き換え、そして新しいソフトへの転換などを進めているのです。そうするとソフト会社は仕事が増えて、儲かるだろうとの見方から、株式市場ではソフト会社の株を買う動きがでていますし、最近では、これらの会社の株を買うファンドまで登場しました。

 しかし私は、こういった動きに対して疑問を持っています。私の2,000年問題に関する認識は以下の通り。

@2,000年問題に既に対応できているところは少ないものの、ソフト会社がこの問題で収益が上がるとは思えない。
A何故なら、既存のプログラムの書き換えだと、多額の報酬をユーザーに請求できない。
Bしかし、仕事量は膨大な物になるだろう。その結果外注も増えることになる。
Cそうすると、忙しい割に売上げが増えない状況になることが懸念される。つまりコストアップが重なり、ソフト会社は減益、及び赤字に陥る可能性さえある。
Dまた、ユーザーからの訴訟さえ懸念される。つまり、2,000年問題はソフト会社がきちんと対応していなかったから起きる問題でユーザーが報酬を払うべき問題ではない。と主張するユーザーが現れる可能性がある。

 こんなイメージを持っていたのですが、た〜ちさんの話は、ちょっと意外なものでした。

@昭和から平成に変わったときには、混乱が多少あったが、この時にソフト業界は年号の変化を経験済みなので、2,000年時に混乱が起きることは考えられないし、既にほとんど対応済みである。
A金融機関のソフトのほとんどは、ローンや債券に対応するために、10年以上前から2,000年問題に対応してきた。何故なら、債券の満期は長期債で10年、住宅ローンなどは30年満期の物がある。そうすると、これに対応するためには、10年以上前から2,000年に対応していないと、とっくに混乱が生じてきているはずである。
Bソフトのほとんどは、コンピューターの時計を当てにしていない。何故なら、コンピューター内部の時計はいくらでも操作できるからだ。よって、ソフトの方で時計を持つことになるので、ソフト会社が2,000年問題を意識してから発したソフトは、全てコンピュータの内部時計に関わらず、2,000年問題には対応されていることになる。
C2,000年問題は、対応できていない一部のユーザーが騒いでいるだけ。それをマスコミが話を大きくしているに過ぎない。

 というようなものでした。なるほどねぇ。

 いずれにしろ、2,000年問題に期待して、ソフト会社の業績を見ていくのではなく、開発力やマネージメント、どういうニーズに応えていくのかといった問題に焦点を当てて、ソフト会社の業績を予想し、株価を見ていかなければならないと思うのでした。


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