エスカレーター

 最近、エスカレーターを利用する度に不愉快な思いをする。エスカレーターは大抵、二人分の幅になっている。これは、立ち止まってエスカレーターに乗る人は左側に立ち、急いでいる人が、右側を利用できるようにという配慮だろう。実際、ほとんどの人は左側に立って、エスカレーターに乗っている。しかし、平気で右側に立つ人も結構いるのだ。急いでいる人が上に登ろうとしても(下に降りようとしても)、その道を塞いでしまっているのだ。

 今までは、それほど気にならなかった。しかし、英国の地下鉄に乗ってからは、どうも気になるのだ。英国の地下鉄に乗るには、地下深くまで、エスカレーターで降りる。この時、整然と一列にみんな並んでいるのだ。たまに、2列になっている人もいる。しかし、誰かが注意するのだ。私も実は注意された。荷物が大きくて、横に荷物を置くとどうしても、2列分をとってしまうのだ。しかし、後ろからきた人に注意されて、慌てて1列になるように、荷物を自分の前に置き直した。しかし、日本では誰も注意しない。とても急いでいるとしても、2列になっている人がいれば、その後ろで我慢しなければならないのだ。

 平気で2列になっているのは大抵、おばさんだ。おばさんは怖いもの無しだ。多分、注意されたとしても逆に言い返すことだろう。それを懸念して誰も注意しないのだと思う。しかし誰かが注意してあげないと、現状はいつまでたっても変わらない。

 そろそろ、見知らぬ人同士のマナーを見直すとき、そして、それがなされていないときには、誰かが注意する時に来ているのではないだろうか。




 今日は店頭のハイテク企業2社の、会社説明会を聞いてきました。いつも通り、某外資系証券会社の主催するセミナーです。2社とも足元は厳しいようです。通期では計画を達成できるとしても、足元は計画が未達。ユーザーが必要以上に慎重になっているとのことです。

 こういう話を聞いていると、先日、日経金融新聞に載った話を思い出します。その記事によると、日本開発銀行の調査では、欧米の設備投資が、業界の成長性、需用に依存するのに対し、日本は個別業種の状況よりも、マクロ景況感に大きく依存するとのこと。要は横並びなんですよね。

 産業界がこういう状況ですから、株式市場が、個別企業の状況よりも日経平均の動きに左右されるとしても、仕方がないことでしょう。結局日本では投資において、ボトムアップアプローチと言うのは成功しないのでしょうか。最近は2極化と言われていますが、業績が好調な会社でも、業界全体が不振だと、株価は冴えないですしねぇ。


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