半導体工場

 本日、日立の半導体工場を見学してきました。なか工場という勝田にある工場なんですが、ここはウェハーの処理のみ行っているんです。つまりウェハーを切ってチップを取り出したりボンディングをしたりという工程はないのですよ。うーん残念。切ったり組み立てたりというのは見ていても何をやっているか分かるし、工場の迫力を感じるんです。でもこの工場はミラーウェハーに感光剤を塗って、ステッパーで回路を焼け付けて、テストするまでの工程なので、見るだけでは何をやっているのかさっぱり分かりません。国際電気とかキャノンとかの機械(分かる人は分かると思います。何をする機械なのか。)が並んでいるだけなんですよ。端から端まで見ても、全く同じような機械が並んでいるし、その上、ウェハーは機械の中なのでどういう風に加工されているのかも分かりません。「この機械はエッチャーで・・・。」「ここはフォトレジストを塗り付けているところで・・・・。。」説明を聞いてふむふむとメモをとるだけでした。ステッパーの所は、照明が違うという事だけは、見てすぐに分かりました。

 昔、リードフレームの会社の工場を見学したことがあるのですが、これはすごい迫力でしたよ。プレス機からガッチャンガッチャンとリードフレームが 出てくるのです。プレスされているところも機械の横から直に見れますしね。

 見た目に迫力があるのと、付加価値が高いかどうかは全く別物ですから、工場見学とは別に、64MDRAMの生産動向(歩留りとかデザインルールとか・・。)などをつぶさにヒアリングしてきたことは言うまでもありません。

 しかし、半導体産業も大変ですよね。技術はどんどん進んでいきます。これについていかないと、将来の収益は期待できない。でも、技術についていくためには莫大な投資がかかる。その上、今まではマルチメディアの普及によって、半導体産業はばら色と言われていましたが、最近そうはいかなかくなってきているということも、半導体産業に暗雲が漂っていると思えるのかも知れません。私も今までは、パソコンが多少売れなくても、パソコンへの半導体の搭載ビット数の増加や、半導体を搭載する機器の増加によって半導体産業は成長を辿ると見ていたのですが、家電のパソコン化は違った意味で普及するかも知れないんですよね。

 そうそう、先日のエッセイで、NECがDOS/Vへ移行すると言う話を書きましたが、これは違うそうです。NECが参入する98シリーズはDOS/Vではなく、新しい仕様なのだそうです。インテルが提唱する新しい仕様でDOS/Vとは違うとのこと。私のHPでコメントを書いているHOBOさんから連絡がありました。なんか訳が分からぬまま、技術だけがどんどん進んでいると言った印象を受けてしまいます。もっとも使う側が便利になるのだったら良いのですけどね。




 今日は、いろいろと不愉快なことがあったので、文章がめちゃくちゃですね。(いつもめちゃくちゃだとの声が聞こえてきそうだ・・。) 工場見学の後、まっすぐ家に帰ろうと思っていたのですが、せっかくだから工場見学のレポートをアップ(当社はイントラネットでレポートをアップできるようになっているのですよ。利用している人はごくわずかですけどね。読む方も書く方も・・。)してから帰ろうと一旦会社に戻ったのが運のつきでした。部長に何だかんだと言われて・・・。基本的に運用の姿勢が全く違うので、議論が噛み合いません。

 あ、単なる愚痴ですから聞き流してくださいね。


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