リッチー・ブラックモア

 先日、友人から「ブラックモア’ズ ナイト」のコンサートへ行こう!とのメールをいただき、チケットを取ってもらいました。リッチー・ブラックモアはディープ・パープル時代良く聞いたんです。コンサートも再結成の時に二回行きました。アンコールでスモーク・オン・ザ・ウオーターを聞いたときは涙が出てきました。レインボー時代の曲も良く聞いていました。レインボーのコンサートも1回行ってます。このコンサートでバーンを演った時は、でかい声で一緒に「バーン」と叫んでしまいました。でも、レインボーズ’ ナイトは聞いたことがないんです。コンサートへ行くまでにきちんと予習をしなければならない!と言う訳で、昨日、CD屋さんに行って、ブラックモア’ズ ナイトのCDを買ってきました。ついでに、アール・クルーのフィンガー・ペインティング、ウェザー・リポートのヘビー・ウェザーも買っちゃいました。

 アール・クルーの方は、ダンス・ウィズ・ミー(昔天気予報でよくBGMに使われていた。)なんかが入っているやつです。1977発表ですから、今からちょうど20年前なんですね。そんなに昔に録音された物なのに、全然古さを感じさせません。私がこのアルバムを最初に聞いたのは、高校生の時でした。音楽の授業に、ジャズを聴こうという企画があってその時に初めて聞いたのですが、その時のことが、CDを聞いていると、懐かしく思いだされます。ウェザー・リポートの方はバード・ランドという名曲が入ってるやつです。いや〜、これも懐かしいです。大学時代、二回ほどコンサートに行ったんですが、ベーシストのジャコ・パストリアスが一人でパープルヘイズを演奏したときはゾクゾクしましたね。ジャコ・パストリアスは今や帰らぬ人となっていますが・・・。

 「昔読んだ小説を今読むと、自分が変わったことが分かる。昔聴いた曲を今聴くと自分が昔に戻る。」とどなたかが、エッセイで書かれていました。本当にその通りですよね。

 で、肝心の「ブラックモア’ズ ナイト」なんですが、うーん、いまいちなんですよね。リッチーのギターがあまりフーチャーされていない。ナイトというのはキャンデイス・ナイトという女性ボーカリストの事なんですが、この女性ボーカリストは良くやってると思うんです。それに、良く聞けば至る所でリッチーがギターを弾いているのが分かるのですが、このCDを聞いて「リッチーのギターだ(T_T)」と涙する人は居ないと思うんですよね。インスツルメンタルも3曲あるんですけど、弦楽奏と言う感じで、リッチーのギターを期待した人にはちょっと物足りないと思うんです。リッチーがギターだけではなく、マンドリンやベース、そしてドラムやパーカッションまで担当しているようです。どちらかというと、曲の雰囲気が、リッチーの好みなのでしょう。

 聞き込んでいけば、印象も変わるかもしれませんので、これ以上書くのはやめます。逆に言うと、私が昔のリッチーを追いかけすぎているのかもしれません。彼は彼で、今やりたいこと、今表現したいことを表現したい形で、表現しているだけなのでしょう。新しい感動を届けたいと思っているのでしょう。我々も昔の曲、昔の音楽のみを追いかけるのではなく、今のリッチーを受け止めて行くべきなのかもしれません。


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