再会

 5月の日記に米国出張の話を書いた。本日は、その時にご一緒させていただいた方々との報告会(打ち上げとも言うかもしれない。)が催された。5月からはや4カ月が経ち、あれは夢だったのかと思い始めていたころだったが、実際に同行させていただいた方々と久しぶりにお会いすると、当時の楽しかった思い出が次々に思い出す。

 あの米国出張で私は海外に対する拒否反応がなくなったのだ。それまでは、飛行機に長時間乗ることだって考えられなかったし、一人で海外旅行することだって考えられなかった。海外に一人でいくと身ぐるみはがされてしまうと考えていた。(これはちょっと言い過ぎかもしれないが、実際、昔はそれくらい危険だったようだ。本日の会合においても数年前にNYに住んでいた、または仕事をしたことがある方は、皆さん、今回NYに行って随分変わったことに驚いていたようだ。) そして海外旅行への拒否反応がなくなったどころか、7月には欧州旅行に行ってきたし、冬も暖かいところへ行こうかなと計画するまでになったのである。そう言った意味で、この米国出張は私の人生において一つのターニングポイントになったと行っても過言ではないのである。

 その近況報告会では、みなさん、会社の冷たい視線(?)を浴びていると仰っていた。要は2週間、海外に遊びに行ってきたのね、と。しかし、私の日記を読んでもらえば分かるよう(日記には食べたことしか書いてないぞ〜との声が聞こえてきそうですが・・。)に、非常に有意義な視察旅行であったのである。アナリスト大会では彼らの投資に対する姿勢、そしてビジネスに対する姿勢が日本人と大きく違うことを感じさせられたし、NY、シカゴ、そしてシアトルでの会社訪問にしても米国の事業会社のディスクローズの姿勢、投資家に対するものの考え方が日本と大きく違うことを認識させられたのである。その上、ボーイングの工場見学なんて、そう滅多に出来るものではない。一般見学で申し込んだら半年以上待たされるのである。

 しかし、一番有意義だったのは、横のネットワーク、他の会社の優秀な方々と知り合う機会をいただいたと言うことであろう。今回の報告会でも、たくさんの方々が、これで終わりにしないで毎年集まろうよ!と提案していた。こういった、他の会社の方々とのつきあいは、ネットワーク上でのつきあいと同様、得るものがとても多い。やはり会社の中にいると、いつの間にか、その会社の社風、物の考え方に染まってしまっているものである。そう言ったときに他の会社の方とお話をすると、一気に視界が開けてくるのである。今後とも、米国出張を同行させていただいた諸氏とは長くおつきあいいただきたいと思っているし、そのためにはtakeだけではなく、give出来るような知識と見識を持てるよう、自己研鑽が必要だなと考えながら、報告会の席を後にした。


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