エリック・クラプトン その2

 昨日、そして今日も先週に引き続き、クラプトンのコンサートへ。昨日は、テレビカメラが何台もステージを囲んでいた。そのうち、テレビで放映されるのだろう。そのせいか、会場のノリも一番良かった気がする。もしかして、サクラがいるのかなーって感じ。今日は、会場の乗りは今一つかな。確かに、曲の合間とか、曲間の静かになったときに、でかい声で、いろいろと声がかかるのだけど、曲の聞き方って言うか。。。。ソロが終わっても拍手が無いし、クラプトンの歌だけ聴ければ良いって感じ。何だかなぁ。

 演奏の方はと言うと、昨日も今日も最高! 昨日は、テレビ用なのか、いつもより手数が多い。曲の最後に、『エリーゼのために』の最初のフレーズをちょこっと混ぜてみたり、最後のキメの時に、ワンテンポずらして、他のメンバーを慌てさせたりと、観衆の笑いを誘う。曲と曲の間も、ブレーク無しに突っ走るので、スピード感がある。他の日は7時5分にスターとして9時5分終了なのだが、この日だけは何故か、9時ちょっと前に終了したから、やはり、テレビ用に、多少急いで演奏したのかもしれない。

 今日の演奏はと言うと、淡々とした演奏と言う感じ。昨日に比べ、大人しめの演奏である。手数もちょっと少ないかな。演奏曲目は4日とも殆ど同じだったが、今日は唯一、ブルース曲がstormy mondayに変更されていた。この曲が特に静かな演奏。

 4日を通じて、一番のお気に入りは、『wonderful tonight』。キーボードソロが滅茶苦茶格好良い。アルトサックスの音を模した音色で、メローに奏でる演奏は、うっとりとしてしまうのである。多分、もう少しメンバーに余裕があれば、キーボードではなく、サックス奏者を呼んで、サックスの音色を響かすのだろう。

 『river of tears』『going down slow』『she's gone』の流れも良かった。クラプトンのギターが会場を包み込むのである。伸びのある音で響き渡るストラトの音色は、感動ものである。何でこんなに良い音が出せるんだろう。

 そして、そしてやっぱり、前回のエッセイにも書いたが、レイラ − デレク&ドミノスバージョン。アンプラグドバージョンと両方聞けるなんて、私達はなんて幸せ者なのでしょう。惜しむらくは、、、、、、個人的な好みを言わせていただければ、reptileに入っていた『I Ain't Gonna Stand For It』を聞きたかった。後は『white room』『cross road』。

 ステージはとても素晴らしかったけど、私の回りには困り者がイッパイ。昨日は斜め前のオヤジが演奏が始まってから弁当を食べてるし。左隣の女は、この狭くぎっしり詰め込まれた空間で、足を組んでブラブラ。足をこっちに向けるなって。そして今日は、右に座った若者が足をベローンと広げて貧乏ゆすり。貧乏ゆすりとリズムを取るのは違うんだってば。鬱陶しいったらありゃしない。そして、そして左前にいたバカ女。アンコールの一番最後。『over the rainbow』の時に、しっとりと聞きたいところなのに、立ちっぱなし。アリーナだったら、別に構わないが、二階席で他はみんな座っているのに、おまえらだけだってば。立ってるのは。「座れよ」と注意しても聞く耳持たず。何故に、「自分だけが楽しければ良い」という風潮になってしまうのだろう。コンサートっていうのは、狭い空間で、実は非常にストレスの溜まる空間なのである。だからこそ、みんながお互いに気を使い合い、みんなが楽しめるコンサートにしていこうと考えていくべきじゃないのかな。



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