エリック・クラプトン

 先週水曜日と金曜日にクラプトンのコンサートに行ってきた。先行発売初日にUD0のWEBサイトで4日分申し込んだのにも関わらず、席は3日分が2階席、1日分は1回席でアリーナは一つも無し。ひどい話である。水曜日の席は二階の上のほう、ステージに向かって右側。双眼鏡を用意したものの、クラプトンはソロを引くときにどうしても右の方に傾くので、ギターを弾く手元がまったく見えなかった。金曜日の席は2階ながらも前から二番目、ステージ向かって真正面。クラプトンの表情もギターを引く手元も、双眼鏡を通して良く見えた。

 演奏曲目は二日とも全く同じ。多分、来週火曜日と水曜日も、全く同じかせいぜい1曲2曲が違うくらいだろう。それでも良いのだ。曲は同じでも、演奏は全く違うのだから。

 最初はクラプトンが一人で登場して、生ギターを抱えて歌い出す。『key to the highway』その後、バンドのメンバーが登場して、アルバム『reptile』の中から『reptile』が始まるのだ。この曲、アルバムで聞くと4拍子なのだが、水曜日はクラプトンの足元を見ると、どうも8拍子でリズムを取っていた。金曜日の方がアルバムに近い感じ。個人的には水曜日の方が好きだな。

 その後同じアルバムの中に収められている、『Got you on my mind』。そして『Tears in Heaven』『Layla』と続く。『layla』はアンプラグドバージョン。しっとりと歌ってくれた。そして、『Tears in Heaven』は金曜日夕方に亡くなった事が報道されたジョージハリスンを偲んで歌ったのだろうか。聞いているこちらも泣けてくる。

 その後『Bell Bottom Blues』。この曲ってこんなに良い曲だったっけ。そう思えるくらいに、アレンジが良い。ちょっとわざとらしいと思えるくらいに大袈裟なキーボードアレンジが曲を盛り上げてくれるのだ。そして『Change the World』。この曲もアレンジが少々、アルバムと違う。

 ここまでがアンプラグドバージョン。基本的に生ギターかフルアコを使っての演奏。そしてここで、エレキギターに持ち替えて第二部の演奏がスタートするのだ。二日とも、クラプトンはカラーペインティングの入ったストラトキャスターで演奏。なんか、クラプトンのイメージには合わない。そう思うのは私だけではないはず。クラプトンはやっぱり黒のストラトを持って演奏して欲しい。しかし、演奏が素晴らしかったのは言うまでもない。『River of Tears』『Going Down Slow』『She's Gone』『I want a little girl』と続く。『Going Down Slow』『She's Gone』も随分アルバムの印象とは違うしあがりになっている。♪going♪ goin♪ going down〜♪とコーラスが入り、ポップスみたいな仕上り。

 その後もクラプトンの代表作とも言える曲が続き。最後は何と、、、、、『layla』。誰もが期待していなかったと思う。最初にアンプラグドバージョンの『layla』が演奏されているので、あの有名なリフが始まった時には、会場中が大盛り上がり。最近のクラプトンのコンサートでは多くの人がこう思ったはずだ。「アンプラグドバージョンの生ギター演奏によるlaylaも良いけど、やっぱりあのリフを聞きたいな。」。その思いを見事にかなえてくれた、この演奏。素晴らしい。思わず涙が。。。。

 アンコールは『Sunshine of Your Love』。そして『Somewhere Over the Rainbow』の前奏中にメンバー紹介。クラプトンが一人づつ紹介していくのだが、「ドラム、スティーブ・ガッド」には驚いた。スティーブガッドは超有名なスタジオミュージシャン。私の大学時代のバンド仲間は、スティーブガッドが大好きで、彼が参加しているアルバムばかりを買っては、そのドラムフレーズをコピーしていた。そのスティーブガッドが、ここでクラプトンのバックで演奏しているとは大驚きである。後から知った事だが、彼は随分前からクラプトンとともに演奏活動を行っているようだ。会場で購入した1996年のライブを収めたDVDのクレジットを見ると、そこにもスティーブガッドの名前が刻印されていたのだから。

 そして『Somewhere Over the Rainbow』をしっとりと歌って、コンサートは終了。二日とも二時間強の満足コンサート。来週も、楽しみである。



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