相場格言

 今日の日経新聞のマネー欄に相場格言が、相場格言を紹介するウェブサイトとともに紹介されてい。その中で面白いと思ったのは、日本の格言には逆張りを推奨する格言が多いのに対し、海外では順張りを評価する格言が多いという事である。確かに我々が昔から聞いてきた日本の相場格言は、「麦藁帽子は冬に買え」「野も山もみな一面の弱気ならアホウになって買いのタネ蒔け」といった逆張り、つまり下がっている時、安い時に買う事を推奨する格言ばかりだ。軽率な逆張りを戒める言葉として、「もうはまだなり、まだはもうなり」と言うのがあるくらいだろう。

 これに対し、海外の格言には「落ちてくるナイフには近寄るな」「流れは友達」等があるという。これらは順張りを推奨する格言である。

 どちらが正しいのであろうか。逆張りで成功する人もいるだろうし、順張りで成功する人もいるだろう。ただ、私が知る限り、逆張りで成功した人はいなかった。逆に、運用が上手いと言われる人は皆、順張り型だった。救い様がないのは、「買いは順張り、売りは逆張り」の人である。このタイプは、高値で買う癖に、下がる時に売れない。従って、天井で買って、ずっと持ち続けるのである。

 個人投資家には逆張り型が多いように思える。1000円の株が300円になると、安くなったと思い買いに向かう。そして100円の株が300円になると、高くなったと思い売るのである。しかし、1000円の株が300円まで下がったからと言って安いかどうかは分からないのである。もしかしたら50円程度の価値しかなくなっているかもしれない。逆に100円の株が300円になったからといって、実質的な価値が1000円になったとするならば、そこで買っても十分に収益を得る事が出来るのである。

 いずれにせよ、相場格言だけで収益をあげられることはない。あくまでも、自分なりのやり方で株式相場に向き合い、その中で、迷った時にその格言を思い出せば良いのである。

 ちなみに紹介されていたサイトは以下の通りである。

無尽蔵相場格言
心に残る株式格言(上巻)
心に残る株式格言(下巻)
お気楽株式投資倶楽部
お気楽株式投資倶楽部
オール投資
岡安商事
証券広報センター
iFinance
Trader's Gate



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