FOSSE

 昨日は久しぶりにミュージカルを見てきました。題名はFOSSE。ボブ・フォッシーという演出家の作品を集めたオムニバスのようなもの。だからストーリーは全くなし。純粋に踊りと歌を楽しむミュージカルなのです。ニューヨークにいた時、ブロードウェイでFOSSEの看板を観るたびに、観たい観たいと思っていたのですが、その時にはチャンスがなかったのです。だから、日本に来ると聞いた時には、すかさずチケットを購入したのです。

 場所はオーチャードホール。東急文化村の中にあるのですが、渋谷駅からちょっと遠い上に、ビルの中に入ってからも随分分かりにくい。ちょっと迷いかけました。しかし、なんとか、オーチャードホールに到着。

 暗い照明の中に二つのアーチが置かれた随分とシンプルなステージで、ショーは始まった。とにかく、躍動的なダンスが続く。筋肉ムキムキの黒人が上半身裸で一人で踊るシーンは圧巻だった。暗転した中、スポットライトを浴びて踊る姿は、崇高な感じすら与える。

 二十人前後のダンサーが、軽快なジャズナンバーに合わせて一糸乱れずに踊るシーン、黒のレオタード姿で女性ダンサーが妖艶に踊るシーンなど、次から次へと、メニューは盛りだくさん。最後のシング・シング・シングではミュージシャンもステージに登場しての熱演。本当に楽しめるステージでした。

 それにしても、ボブフォッシーの演出ばかり集めると、彼の演出の特徴が良く分かる。一歩歩くのにも腰をくねらせ肩を揺らす。一時として、じっとしている事がないのである。まるで、野田秀樹率いる夢の遊民社の劇のよう。(とは言っても、私は夢の遊民社のステージを見たことはないのですがね。)

 こう言う本物の、歌とダンスを見ていると、何か自分も明日から頑張ろうっていう気になりますね。



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