ジェフベック 4日目

 今日は東京公演最終日。席は前から11番目。ここからだと、オペラグラス無しでも、ベックの表情が良く見えるし、指の動きも良く見えるってことで、一番楽しみにしていたのです。

 今日は今まで以上に、盛り上がったコンサートでした。曲に対する客席の反応も一番。曲のイントロと同時に客席が盛り上がり、その客の反応を見て、ベックがにやっと笑って、ギターを弾きつづけるのです。

 途中で、弦が切れるアクシデントにも、動じず、チューニングがずれていても気にせず。曲が終わって、音合わせをしたら、半音近く音がずれている時もありましたが、全然関係ないですね。ベックには。

 演奏曲目は二日目からずっと同じ。一日目とは、アンコールにWhere Were Youを追加しただけ。ただ、演奏順はちょっと変えていましたね。今日はAngelを演奏せずに、Rollin' And Tumblin'を演奏したのでちょっとびっくりしたのですが、その後でしっかり演奏しました。昨日と同じように、ドライバーをスライドバー代わりにして。

 それにしても、ベックは凄い。同じ曲の同じフレーズでも毎日違う。同じフレーズをボリューム奏法で弾いたり、軽いタッチでディストーションを控えて弾いたり、逆に強いタッチでディストーションをガンガン効かして弾いてみたり。さすがに、4回も見ると堪能しました。

 それと、4日間、コンサートを聞いて、ベックの新譜に対するイメージが変わりました。最初に聞いたときには、打ちこみ中心で、何かやっつけ仕事で作ったのかなと言う感じがしたんですが。今は違います。良い曲が多い。確かに、Roy's ToyやLoose Cannonは今一つだと思うんですが、NadiaやRollin' And Tumblin'、Earthquakeのように良い曲も多いんですよね。



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