熱血!経済講義

 大学時代の同期から本を出版したとのメールがきた。それが、この『熱血!経済講義』。題名からは、小難しい「経済」を分かりやすく説明した、ハウツーものと言ったイメージを受けるのだが、実際に読んでみると、そんな事はない。起業家向けの応援歌がマシンガンのように、たたみかけてくるのである。

 「会社経営にはどんな心構えが必要ですか?」「会社は誰のものですか?」といった質問に答える彼の、例えを用いた分かりやすい解答は、これから起業を目指そうとする若い人たちにとって、心に刻み込んでおかなければならない言葉なのである。その例えも非常に、身近な例を取り上げているので、すんなりと、頭の中に入ってくる。経済に全く興味がない、中学生や高校生にでも、数時間もあれば読みきれてしまうくらいであろう。

 更に、海外で成功した大企業の話も楽しい。スターバックスやエルメスが何故成功したのか。ウオルマートとKマートの違いは何だったのか。こういった話を通じて、企業経営に必要な考え方を、再度、読者に訴えているのである。

 彼の本を読んでいて、思わず、大学時代の彼の事が思い出した。バイクが好きだったのだが、「北海道ではバイクに乗れる期間が短い。」そう言って、大学を辞めてしまった。1年後に、慶応大学の経済学部に受かったと聞いたときは、なんと驚いた事か。

 そして、大学卒業後には私と同じ投信業界(会社は違うが)に入ってきたのだが、ちょっと顔を見ないうちに、「ヘッジファンドを立ち上げる」といって、その会社を辞めてしまったのだ。そして、この本の出版。なかなか面白い男なのである。少なくても私には真似が出来ない。

 話をこの本に戻そう。この本は、是非起業を目指す若い人に読んでもらいたい。本当は大企業を経営する経営者も読むべきだとは思うのだが、どうせ読んでも自分のことだとはわからないだろうし、変化も期待できない。それよりも将来、大企業になるかもしれない、しかし、今はまだちっぽけな会社を立ち上げた起業家、または、将来会社を起こそうと考えている若い人たちに、読んで欲しいと思うのである。そして、彼の応援歌を胸に、会社を発展させ、そしてお金を一杯儲けて欲しいと思うのである。彼の本には「何故お金を儲けなければならないか」そして「儲けたお金は何に使うべきか」もしっかりと説いているのである。

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