Sting

 高校時代、ポリスが来日した。テレビでガンガン宣伝していたので、まだチケットがあるのだろうと、チケット屋に電話するとソールドアウトだと言われ、非常に悔しい思いをしたのである。

 そして、約20年が経過。武道館でようやくスティングの歌声を聞く事が出来た。やはりスティングのうりは歌である。滅茶苦茶上手い。ただ、ベースの方は今一つ。下手と言うわけでないが、音がこもってしまい、せっかくのジャズっぽい曲も台無しになってしまうのである。ベースはジャズ系のベーシストを探して、スティングは歌に専念すれば良いのになぁと思うんですけどね。

 バンドの構成は、キーボード二台、ギター、ドラム、トランペット、そしてスティングがベースとボーカルである。ペットは超長いフレーズを息も切らさず吹き切っていた。キーボードも、バーボンストリートやイングリッシュマン イン NYのジャズっぽいフレーズを格好良く弾いてくれる。ギタリストだって、ナイロン弦のギターを使って格好良いフレーズを弾いてくれるのだ。

 客層はというと、昨年発売されたBrand New Dateの中のDessert Roseと言う曲がYASYAというドラマで使われていたらしいので(私は、このドラマを見た事がないので、本当にこの曲が使われているのかどうかは分からない。このドラマの原作は吉田秋生。漫画のほうは、しっかり読んでいるんですけどね。)、若い子が多いのかと思ったのだが、客の殆どは高年齢。多分、みんなポリスやスティングの初期の頃の曲を聞いていた人たちだろう。実際、コンサートの中でも、新しい曲よりも、昔の曲のほうが盛り上がっていた。

 例えば、「孤独のメッセージ」や、「見つめていたい」、そして「ロクサーヌ」。これらポリス時代の曲が、やっぱり一番盛り上がるのである。

 今日は、二階席のチケットだったが、25日26日はアリーナ席。スティングの顔をもっと間近で見られるだろう。楽しみである。



back to my homepage


WebMaster:Kimihiko Uchida bobubeck@can.bekkoame.ne.jp
or otherwise qzg00456@nifty.ne.jp
©copyright 2000 Kimihiko Uchida