NAPSTAR

 話題のnapstarをダウンロードしてみた。このソフトはただでmp3ファイルを手に入れることが出来るソフトである。使い方は簡単。http://www.napster.com/にアクセスして、downloadのページからnapstarのソフトをダウンロードして、ファイルを実行すれば、簡単にインスツールできる。そしてsearchボタンを押して、欲しいmp3ファイルの題名、または演奏者名を入力すると、候補のファイルが何百と提示される。その中から一つを選んでクリックするとダウンロードできると言うもの。

 何故、これが著作権法を回避しているのかと言うと、mp3ファイルの実際の持ち主はnapstarではなく、napstarをインスツールしている個人なのである。そしてnapstarは誰がなんと言うmp3ファイルを持っているかを紹介しているだけなのである。つまり私がmp3ファイルをnapstarを通してゲットしたとしても、napstarは私が欲しいmp3ファイルを保有している人を教えてくれるだけ。実際には、そのmp3ファイルを持っている個人のマシンから私のマシンにダウンロードするだけなのである。個人間で音楽のコピーファイルをやり取りしても、それは著作権法には触れないだろうというのが、napstarの見解なのである。

 これに対して、メタリカや坂本龍一が「napstarの存在はミュージシャンの作曲意欲をそぐ」として問題を投げかけている。しかし、「騒ぐほどのものではない」というのが私の使ってみた印象である。

 実際に、曲名を入力して検索をかけてみると、膨大なファイル情報が登場する。何百と言うファイルの中から自分の欲しいファイルを選ぶのは至難の技である。ファイル情報と言うのは、欲しい音楽ファイルを持っている個人の名前(殆どがハンドル名ですね)、その個人がインターネットにアクセスしている環境(28.8kか56Kか、はたまたケーブルか)、ファイルのサイズ、演奏時間などである。この情報から、どの人のマシンからダウンロードするのが一番早いかを考え、選択するのである。

 しかしケーブルにアクセスしている個人のファイルをダウンロードしても、ダウンロードにかかる時間は恐ろしく長い。4〜5分のファイルをダウンロードするのに10分以上かかかるのである。これでは、面倒くさくて、使う気にならない。CD屋さんに溢れているCDであれば、購入した方が手っ取り早い。CD屋さんに置いていないCDであれば、amazon.comで取り寄せれば良い。

 napstarを使った方が効率が良いのは、「CDではなく一曲だけ欲しい」「CD屋さんには売っていないレアもの」「インターネットにアクセスするのに従量制の課金制度ではない」という条件が整っている場合に限られるのではないか。そう考えると、napstarが凄い勢いで増殖していると言っても、実際に音楽業界への影響は軽微、逆にインディーズなどには広告としてプラスに働くのではないかと思う。



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