コットン・クラブ

 今日は、1時からヤンキースの試合、夕方からコットンクラブへ行ってブルースを聞く予定だった。しかし、コットンクラブに電話して、ショーの開始時間を聞くと、昼のゴスペルショーは1時と3時半開始なのに対し、夜のブルースナイトは10時スタート。さすがに10時まで待ってはいられない。そこで予定変更。ヤンキースの試合は諦めて、昼からコットンクラブへ行くことにした。

 地下鉄1、9線の125丁目駅で降りると、そこはもうハーレム。そして西に1区画歩くと、コットンクラブがある。コットンクラブの向こう側にはハドソン川が見える。コットンクラブは、昔、違う場所にあったらしいが、ここの方が、回りの景色とコットンクラブが調和して見えるのではないだろうか。

 ランチ付きとのことだが、ランチはバイキングスタイル。チケットの順番に並んで、お皿をスタッフから貰い、そのお皿に食べたいものをのせていく。黒人客が多いからだろうか。豆料理が普通のバイキングよりは多いように感じる。豆料理は南部の代表的な料理である。私はと言うと、豆料理は遠慮して、チキン、ビーフを1ピースずつ。それにサラダとピラフを少しずつ皿にのせ、ハイネケンで乾杯。

 ゴスペルということもあるのだろうか、客に日本人は私だけ。これは珍しい。ブルーノートへ行ってもスウィートベイジルへ行っても、アポロシアターへ行っても日本人で溢れていたのだが、ここコットンクラブだけは日本人が全くいない。ステージ上にいるピアニストを除いて。

 ショーは4時近くにスタート。とにかくボーカルの迫力が凄い。こういう歌手が、クラブの専属にいるのだから、ニューヨークの音楽シーンの懐は深いなぁと思うのである。声の張り上げ方が、格好良いのだ。客席と会話をしながらの、進行も上手。子供をステージにあげて、掛け合いをやったり、客席の中を走り回って、客にマイクを向ける。

 客も、曲のことを良く知っている。曲の殆どが、歌詞の中にハレルーヤと出てくることから、実際に教会で普段歌っている歌なのだろう。

 客席全体が盛り上がり、立ち上がって手拍子をする中、ショーは5時半に終了。コットンクラブのTシャツを購入して、地下鉄に乗り込み帰宅。



back to my homepage


WebMaster:Kimihiko Uchida bobubeck@can.bekkoame.ne.jp
or otherwise qzg00456@nifty.ne.jp
©copyright 2000 Kimihiko Uchida