AIDA

 今日はアイーダというミュージカルを鑑賞。看板にはAIDAと書かれた下に、エルトン・ジョンと書かれていたので興味を持ったのですが、エルトン・ジョンが出演するわけではなく、ミュージカルに使われる曲を書いたのがエルトン・ジョンということでした。

 30分以上も前から劇場の前は人だかり。思わず、パンフレットと一緒にCDも買ってしまいました。普通は、パンフレットのみなんですけれども、他のミュージカルに比べ、客の出足が速いので、もしや本当に凄いミュージカルなのかもしれないとふんだのです。

 ショーが始まる5分前には、ほぼ満席。そして8時を10分ほど過ぎてショーがスタート。のっけから、他のミュージカルとは違う。普通は、がーんと音楽がなって歌が始まるものですけれども、このミュージカルは静寂からスタート。美術館でエジプト遺跡を見学しているシーンなんです。そこで、遺跡の一つと化していたアムネリスが歌を歌い出して物語はスタートするのです。

 あまり舞台装置に凝らず、歌と踊りを如何に見せるかというライティングにフォーカスがあてられている。星空をイメージした舞台の中で、スポットライトがアイーダとアムネリス、そしてネーブカの3人に当たりその中で歌が歌われるシーンは非常に幻想的だった。ファッション・ショーのシーンもライティングを効果的に使って、華やかな雰囲気を出している。舞台装置は非常に単純なのに、その場の雰囲気が、派手な舞台装置を使うよりも、観客に伝わってくるのだ。

 また、アイーダが村人達に囲まれて歌い踊るシーンでは、村人達がパーカッションも担当。妙な雰囲気を醸し出していた。いかにも、土着民族が祭りをしているような雰囲気が伝わってくる。

 そして歌がよい。やはりエルトン・ジョンは偉大な作曲家だったと再認識した。とにかく、メロディーが覚えやすいのだ。今まで、エルトン・ジョンを真剣に聞いたことはなかったが、やはり一度、チェックしておかなければならないと思う。

 そして、ストーリーも客の度肝を抜く展開。ただし、文章に書くと複雑で、何を書いているのか分からなくなるので止めておきます。是非見てください。

 てな訳で、今までに見たミュージカルのベスト3には入る、素晴らしいミュージカルでした。ちなみに、その3つとは「キャッツ」、「スウィング」、「アイーダ」。いずれも、ストーリーよりも歌や踊りに力点が置かれているミュージカルです。私にとっては、そちらの方が楽しめますね。(今のところ。)その次当たりに、舞台装置やストーリー展開においてすぐれている、「オペラ座の怪人」や「美女と野獣」、「ミス・サイゴン」がランキングされるといった感じでしょうか。別にランキングが目的でミュージカルを見ているわけではないですがね。



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