ダコタ・アパート

 今日は久しぶりに暑い日になりました。そこでセントラルパーク周辺を散策することに。まずは地下鉄で57丁目駅へ。そこで、デジタルカメラ用の電池を探す。昨日、バッテリー切れになったのだ。近くの電気屋に入り、「電池を探してるんだけど。。。」と言うと、店主が「何の電池だ。」と近寄って来た。

私 「デジタルカメラ用の電池。」
店主「あぁ、あるよ。」(棚のなかをごそごそと探す)
店主「これだろう。」
私 「そう、それそれ。それを三つ貰えるかな。」
店主「三つね。」
私 「いくら?」
店主「200ドルだ。」
私 「あ、そう。200ドルね。じゃあクレジットでっと。」(200ドルというと。。。。。。)
私 「え〜!200ドル?それはちょっと高いだろう。」
店主「でも、値札には1個66ドルって書いてあるだろう。」
私 「いや、それでも、高い。日本では、」
店主「分かってる。日本では10ドルだって言うんだろう。でも、これはハイクオリティのやつだからちょっと高いんだ。」(本当は20ドルくらい)
私 「それでも高い。1個で良いよ。いくら?」
店主「分かった。分かった。じゃぁ3個で100ドルでどうだ。」

 一気に50%のディスカウント。それでも高い。しかし、電池を探してそこら中をうろうろするだけの気力はない。こちらではなかなか手に入らないようなのだ。日本では1個20ドル程度。3個で60ドルのはずだが、こちらで普通いくらするのかも知らない。そこで、100ドルで手を打つことにした。まだぼられているような気もするがしょうがないだろう。

 そのまま、セントラルパークの脇を北に向かって歩く。目的地はフリックコレクション。72丁目まで歩いたところで辺りを見回すと、周りを梯子で囲まれた建物を発見。もしかしてこれかと、入り口まで行くと、フリックコレクションと書いてある。それにしても外装を工事中というのは残念。

 下の写真は、工事していなかった端の方を撮影したもの。

 中にはいり、一つずつ絵を見ていく。装飾品や家具には興味ないので、絵に集中。好きな人にとっては、家具の一つ一つが、感動ものなのだろうが、私にとっては豚に真珠である。絵画も肖像画には興味がない。これは今ひとつ。あれも、顔の表情が嫌だなぁ。などと思いながら、みていくうちに、一つの絵に心を奪われた。テームズ川のほとりを描いたこの絵は、見ているだけでほっとする。画家の名前を見ると。。。。やはりターナーであった。確か、ナショナルミュージアム(だったと思うけど。。。)でも、ターナーの絵が一番のお気に入りだった。色の使い方や素材の選び方、構図、どれをとっても私の趣味に合うのだ。こういう絵を一枚くらい私の部屋に飾りたいものだ。

 一通り見て歩いた後。さぁ出ようと思ったら、みんな地下に降りて行くではないか。地下にも何かあるのかなと降りていくとそこには、「ミケランジェロからピカソまで」と題されたアルバートコレクションが展示されていた。しかし、ミケランジェロやダビンチの作品は一つずつ。ピカソも一つと、ちょっと寂しいかな。

 フリックコレクションを出た後、セントラルパークを横断。途中にはこんな綺麗な噴水と湖があるんですよね〜。

 何故、セントラルパークを横断したのかというと、当然、その向かいにダコタ・アパートがあるから。ジョンレノンが凶弾に倒れたあのダコタ・アパート。アパートの前に来ると、思わず黙祷。今も人が住んでいる普通のアパートなんですけどね。

 その後は、またセントラルパークを反対側に横断。エマニュエル寺院へ。

 中に入って、ステンドグラスの窓ガラスを眺め、ぼーっとする。こういうところって、暑い日でもひんやりしているし静かだし、夏の日に一休みするにはぴったりなんです。


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