ボトム・ライン

 SOHOのはずれにある「よし」という寿司屋に向かう。歩いている途中には、こんな壁画(?)が我々を楽しませてくれる。

 たどり着いたお店はこんな感じ。

 こじんまりした感じのしゃれたお店である。メニューを見て思わず「ひじき」を注文してしまった。普段日本にいても全然食べないのにね。

 後は刺身、チキンカツなど。チキンカツも和食だったのかな。そういえば、和食屋以外で見たことはない。

 刺身はNYらしく、分厚く切ってある。2.5cm〜3cmはありそう。チキンカツも日本で食べる量の2倍はある。サッポロドラフトを飲みながら、こういった料理をつつくのもおつなものである。

 その後、ボトムラインという名のライブハウスへ。NY大学のすぐ横にあるライブハウス。前回、NYに観光できたときにも立ち寄ったライブハウスだ。入場料を払って中に入ると既に、演奏は始まっていた。

 眼鏡をかけて髭をはやした爺さんが、一人で生ギターを抱えて歌っている。ちょっと失敗かもしれない。そう思いながら席に着いた。

 案の定、MCは全然何をいっているのか分からないし、歌も、歌詞に比重を置いたもので、我々には全然分からない。歌の途中にも客席から笑いが漏れる。MCでは、客席は大爆笑なのだが、私にとっては、単なる音。何がおかしいのか全然分からないのである。

 英語が全然聞き取れないのも一つの理由だが、聞き取れた部分も、何がおかしいのか分からないのだ。多分、英語が聞き取れるだけでは駄目なのだろう。文化を知らなければこういった笑いには着いていけないのだと思う。隣の席で女性陣が大笑いをしているのが羨ましい。

 それにしてもボトムラインは私にとっては鬼門のようだ。前回来たときも、生ギターを抱えて1曲歌っては司会者とやりとりするつまらないライブだった。ボトムラインはロック、ポップ、カントリーと幅広いジャンルの音楽を演奏するライブハウスだと聞いているが、私が来るときは、いつも、生ギターを抱えて、しっとりと歌うタイプの音楽ばかり。それも、MCが恐ろしく長い。

 まぁ、NY生活はまだまだこれからである。また来よう。そう思ってボトムラインを後にした。


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