チャイナ・タウン

 雨の中、チャイナタウンへ。地図を見ると家から近いので、歩いていくことに。歩きながら、雑貨屋や電気屋、ビデオ屋を眺める。どこも安い。ビデオは1本5ドル。話によると、ブランドものの時計のコピーをNYCのどこかで、14ドルで買い、安い安いと思っていたら、その時計は、チャイナタウンで5ドルで仕入れたものだったとか。街の露天商が安く売る品物を売っても、チャイナタウンで仕入れれば利益が大幅に出るくらいに安いのだ。

 向かった店は、名前は忘れたが、相当有名なお店。行った時には既に、行列ができていた。雨にも関わらずである。

 いったんその行列を見て、その店にはいるのを諦め、他の店に入ったのだが、そこはいかにも観光客と思われるような団体ばかり。同僚が、「やはり、さっきの店に並ぼう。」と主張し、その店を出て、再度有名店の行列に並んだ。回転が速いのか、十数分待つと、並んだときに渡された番号札の番号を呼ばれた。さて店に入ろうとした瞬間、店の扉に書かれた「カードは受け付けません」との文字が目に入った。誰も現金は持っていない。一瞬、全員の顔が青ざめた。しかし、店員に、「トラベラーズ・チェックは使えるか」と聞いたところ、「大丈夫。大丈夫。」とのこと。

 席について、チンタオビールを注文。店員は「シャウランパ?」と聞く。何だろうと思って聞き直してみると、「日本語なら、ショウロンポー。」とのこと。周りを見るとどのテーブルでも、注文しているようだ。この店の目玉商品らしい。「それじゃぁ、頼む。」というと「1個で良いか?」と聞く。同僚が「じゃぁ2個。」と答えた。日本だと、ショウロンポーなんて2個か3個がち小さな蒸籠に入って出てくる事が多いので、2個でも足りないかなと思ったのだが。。。。

 ビールが出され、その後に出てきたショウロンポウはでかい蒸籠に10個以上入っていた。そしてそのでかい蒸籠が2個。はははは。やはりここは日本ではなかった。

 店員は日本語も分かるようで「エビチリ。」「ホイコーロー。」「チャーハン」「マーボードーフ。」という、いかにも日本語という発音で、十分に理解してくれた。下手に、英語で注文するより早い。

 ショウロンポーは口の中に入れた途端に肉汁がジュワーっと口の中に広がる。ハッキリ言って美味い。エビチリも、なかなか。チャーハンははちょっとパサパサ。ホイコーローもなかなか美味かった。びっくりしたのは、マーボードーフ。日本のマーボードーフとは全然違う。どちらかというと、豆腐の薄味しょうゆ煮込みといった感じ。これが本物のマーボードーフなのだろうか。

 食べ終わった途端に、店員が皿を下げだした。もっとゆっくりさせてくれと思ったが、外を見ると、入ったとき以上に長い行列が出来ている。本当に人気のある店のようだ。仕方なく、支払いを済ませ、店を出た。味には満足だったが、もっとゆっくり、食後のお茶を楽しみたかった。


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