BeatJam

 一太郎というワープロソフトを作っているjust systemという会社がmp3の録音再生ソフトを発売した。このソフトをいただいたので早速インスツール。使ってみて驚いた。とーっても使いやすいのだ。

 何故、just systemがmp3ソフトなの?と思った読者も多いだろう。私も、そのように感じた一人だ。しかし、実際に使ってみると、音楽ソフト専門のソフトハウスが作ったソフトよりもずっと使いやすい。まず、再生スライダーがついているのがうれしい。曲を最初から聴くのではなく、ギターソロだけ聴きたいという時がある。特にギターソロのコピーをする時などは、とにかくギターソロ部分だけ聞ければよいのだ。しかし、今までのmp3再生ソフトは、そのような時でも、曲の最初から聞き直すしかなかった。しかし、このBeatJamには再生スライダーがあるので、ギターソロが始まる部分につまみを持っていけば、何度でもギターソロだけ聴くことができるのだ。

 mp3フォーマットに録音するときも、非常に簡単。CDドライブにCDを挿入し、録音ボタンをクリック、後は録音した曲だけ選べばすぐに、mp3フォーマットのファイルができあがる。wavファイルを作ったり、そのファイルをいじくったりする必要は全くない。更に、作成したmp3ファイルの管理も簡単だ。タイトルや演奏者名を入力しておくと勝手に、ファイルをまとめて管理してくれる。自分で演奏リストをまとめるのにも、手間はかからない。

 このソフトを使ってみて、昔、株式のファンドマネージャをしていたときに、この会社に会社取材にいったことを思い出した。そのとき、担当の方は私に、「当社の強みは、インターフェイスだ。日本人には日本人のソフトの使い方がある。そしてそれは外資系の会社ではわからない。だから、当社は生き残る事ができるんだ。」そんな事を仰っていたと思う。このソフトは、そんなこの会社の強みをいかんなく発揮できたソフトだと思う。

 ちなみに、当時この会社は、店頭公開直前、更にオフィス発売直前で、非常に活気があった。しかし私は、そこに不安を感じていた。一太郎および日本語変換ソフトに経営資源を集中すべきと考えて、株式には手を出さなかった。結果は私の予想通り。オフィス発売後の当社は、オフィスの販売不振をきっかけに、株価も低迷することとなった。しかし、現在は、一太郎、および日本語変換ソフト、そして当社の強みである、「日本人に使いやすいインターフェース」を発揮できるソフトに経営資源を集中しているようだ。このような開発、販売方針を貫くことができれば、再浮上は間違いないだろう。(ちなみに、株価の方は昨年からすでに再浮上、今や1万円を超えてしまっていますけどね。)



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