K-Iグランプリ


日曜日は東京ドームへK-1グランプリの決勝戦を見に行きました。
結果は結果は老練アーネスト・ホーストがKO勝ち。派手さはないですが、堅実な戦い方です。
パンチからキックのコンビネーションが実に良い。予選を含めて一日に3試合も行う
殺人的な試合組なのですが、参加選手の中では一番ダメージが少なかったのでは無いでしょうか。
日本人には最も人気のあるアンディ・フグは全く良いところが有りませんでした。
試合前から目の焦点が合っていないし、少しパンチドランカー気味の様です。
唯一の日本人選手「武蔵」もあっけなく倒されてしまいましたが、これはまぁ予想通り。

今回は非常に幸運なことにSRS(Special RIng Side)の最前列がとれました。
巨人の高橋選手や西武の松坂投手、その他旬のタレントでリングサイドを固めています。
彼らを無料で招待して会場のオーロラビジョンに写し出し会場を盛り上げる。
フルオーケストラを入れて重低音ロック一辺倒のプロレスと一線を画す。
藤原紀香効果も有るのでしょうが、見渡してみると女性客が非常に多い。
女性を誘うのに「プロレスへ行こう」と言えばヘンですが「K-1へ行こう」と言えばこれは喜ばれます。

K-1の最大の功績は格闘技興業から「胡散臭さ」を徹底的に排除したことに有ると思います。
この不況下で30,000円を超えるチケットが飛ぶように売れるのですから完全に「興行」として
成功と言えますし、テレビ、雑誌、イベントのメディアミックスが非常に効率よく機能しています。

問題はスター選手の不在でしょう。ピーター・アーツにはフグほどのスター性が有りません。
日本人選手の迫力不足も気になります。次代の選手の発掘・育成が今後の最大の課題となりそうです。




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