東急日本橋店


日曜日は東急日本橋店へ行った。
白木屋から通算して336年の歴史に幕を下ろす歴史的な場所に立ち会って見たかったのだ。
夜のニュースでは従業員や馴染みの客が感極まって涙を流すシーンが流れていたが、実際にそんな光景を目にすることは無く、ただただ安い物を買おうとする人の熱気に溢れていた。
婦人服売場では様子の良いご婦人が戦闘モードで品物を奪い合うバトルを何度となく目撃した。反面紳士服コーナーで男性同士が同じ商品に手を出すと、二人同時に手を引っ込める。こういう場では圧倒的に女性が強いようだ。
私は最終日なのでロクな物は無いだろう、と見学だけのつもりでいたのだが、銀食器のセットが半額になっていたので買ってしまった。半額でも5万円だったが...。

昨夜放映されたNHKの「クローズアップ現代」で、あるコンサルタントが、同店の売り上げが 2カ月で1年分を超えた話に「やるべきことをやれば出来るってことです」とコメントしていたが、それは見当違いだ。
常設でやったら半年も客足は続かないだろう。境内の縁日が通年で存在したら子供は喜んで通うだろうか。
最終的には決して安くない消費税分割引セールが成功しているのと同じで、消費者は自分の消費に対する理由付けが欲しいのだ。




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