セミコンジャパン


半導体製造装置の大規模な見本市、セミコンジャパン'98が開催された。
幕張メッセで行われるショーではモーターショーの次に入場者が集まる賑やかな会だ。
今年は93年以来5年ぶりに入場者数が前年度割れで、3日間トータルで約11万1千人。対前年度比88%だった。
顧客であるデバイスメーカーがどこも大幅な減産・減益の最中にあるので、予想通り低調な入りだった。
顔見知りのお客さんに話を聞くと、各社とも出張規制が敷かれているらしい。各部で選抜された代表者が部員から頼まれたメーカーを片端から回って行く。「ゆっくり話しも出来ないし、昼飯もヌキですよ」とのことだ。

宣伝・出張・接待の3Sは不況時に真っ先に削られる代表選手だが、セミコン会場で得られる情報は有益な物が多い。目先の経費削減に汲々としていると大局で機を逃してしまう。台湾の多くのメーカーはこんな時期にも積極的に活動していた。3年後に業界地図がどのように塗り変わっているか楽しみだ。




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